专利摘要:
自動的に流動し(自動流動性)、フィレットを形成する(自己フィレット)組成物は、1.8Paから10Pa(18ダイン/cm2から100ダイン/cm2)の範囲内の降伏応力を有することができる。そのような組成物は、この組成物において使用される樹脂システムとは無関係に、フィラーの適当な選択によって考案することができる。
公开号:JP2011514671A
申请号:JP2010547021
申请日:2008-02-25
公开日:2011-05-06
发明作者:ミンハイ ワン、
申请人:ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェンHenkel AG & Co. KGaA;
IPC主号:H01L21-52
专利说明:

[0001] マイクロ電子デバイスは、様々な型の基体によって支持された何百万の電気回路部品を含む。これら部品は半導体シリコンダイ(チップ)を含む。これらの部品および基体の間の電気的接続は、ダイ上の電気端子および対応する基体上の電気端子の間に作られる。これらの接続を作るための1つの方法は、半導体ダイを基体に接着するためにペースト状のダイ取付け接着剤を使用し、ダイ上の端子を基体上の端子に接続するために金属ワイヤーを使用する。]
[0002] このダイ接着工程において、ダイは相当な圧力および/または熱を使ってダイ取付け接着剤に接触され、それによって接着剤がダイの下で広がり、完全に基体を覆う。この接着剤はさらにフィレット、すなわちダイの周辺での隆起された縁または頂上部を形成することが好ましい。]
背景技術

[0003] 薄いダイが使用される場合およびダイが積層される場合、ダイ取付け接着剤の塗布で問題が生じる。通常のペースト状のダイ取付け材料は、これらの用途には適していない。なぜなら、ダイ取付け材料は、所望の境界で簡単にはフィレットを形成せず、半導体パッケージが混み合った重要な領域内に容易にオーバーフローし、隣接するダイおよび電気配線を汚し、またはダイの頂部にオーバーフローし、これは後続のワイヤーボンディングプロセスに影響を与える可能性があるからである。加えて、加圧せずに接着剤流動性および結合の適切なレベルを達成することは困難である。薄いダイを加圧する場合、ダイは割れたり、または傾斜したり、または歪む可能性がある。]
発明が解決しようとする課題

[0004] 自然に流動し、最小の加圧および/または加熱を行なって、または行なわずに接着される領域を充填し、および周辺部上に広がる接着剤を使わずに、前記領域の周辺で正確、均一にフィレットを形成する適切なレオロジーを有するダイ接着剤材料を塗布することは好ましいと考えられる。]
課題を解決するための手段

[0005] 本発明者らは、25℃(環境温度)で自動的に流れ(自動流動性)、フィレットを形成する(自己フィレット)ことができる組成物が、1.8Paから10Pa(18ダイン/cm2から100ダイン/cm2)の範囲の降伏応力を有することができることを見いだした。そのような組成物は、組成物で使用される樹脂系とは無関係に、適したフィラーの選択によって考案されうる。すなわち、本発明は、樹脂およびフィラーを含む組成物であって、この組成物は1.8Paから10Paの範囲の降伏応力を有し、それにより25℃で自動的に流動し、フィレットを形成することで特徴付けられる。降伏応力は、組成物が粘弾性固体から剪断−減粘性液体に変わるときの値であり、この明細書および請求の範囲の目的のために「発明の詳細な説明」で開示された手順によって測定される。]
[0006] (発明の詳細な説明)
自動流動性とは、ダイ取付け接着剤が2つの基体の間に配置され、これらの基体と接触すると、この接着剤は室温でわずかな圧力の適用だけで流動し始め、2つの基体の間を覆うことができることを意味する。基体とは、半導体ダイに対する基体または2種以上のダイが積層幾何学的形状で配置された場合に生じると考えられる半導体ダイそれ自体を意味する。半導体基体および半導体ダイを組合せて使用する場合、自己フィレットとは、ダイ取付け接着剤がその自動流動性を基体上のダイの周辺で停止し、ダイの頂部上にオーバーフローすることまたはダイのごく近傍以外の基体上の領域に広がることなく、ダイの周辺まわりで固化してフィレットを形成することを意味する。フィレットは隆起した周辺部または頂上部であり、湾曲した内角を有することができる。2つ以上のダイが積層幾何学的形状に配置されている場合、基体は別のダイであり、フィレットは望ましくない可能性がある。ペーストは説明したものと同じ自己フィレット化能力があるが、上の幾何学的形状に対しては、わずかな圧力および/または降伏応力の範囲内での降伏応力の調節によってフィレットを避けることができる。]
[0007] 前記降伏応力値は、25℃での応力下、樹脂およびフィラーを含む組成物から生み出されるレオロジー曲線から決定される。この手順は、レオメータAR2000EXを使用して以下のとおりである:組成物を最初に粘弾性固体から液体に変わるまで剪断する;平衡状態に保ち;0.1Paから200Paの剪断応力をかけ;次いでこの応力を200Paから0.1Paに低下する。各ステップの持続時間は、典型的には2分から10分の間である。実際の各ステップの持続時間は、各組成物に対して各ステップ、2分間の持続時間でこの手順を行ない、次いで10分間の持続時間でこの手順を再度行なうことによって決定される。降伏応力の測定が2分間と10分間で同じである場合、2分間が各ステップの持続時間として採用される。異なっていた場合、10分間の降伏応力が正確な降伏応力値として選ばれる。実施者は自由裁量で、各ステップに対して様々な持続時間で結果が変わらなくなるまでこの手順を数回実行し、各ステップに対して一定の降伏応力値を与える最も少ない持続時間を選ぶことができる。剪断応力(0.1Paから200Pa)の適用を記録している増加曲線は、ダイ取付け接着剤の塗布プロセスをシミュレートし;ダイ取付け接着剤は、典型的には注射器によって塗布され、注射器プランジャーの圧力は接着剤に剪断応力を及ぼす。剪断応力(200Paから0.1Pa)の減少を記録している下降曲線は、ダイを接着剤と接触させるダイ取付けプロセスをシミュレートする。この下降曲線によって本発明者は、自動流動性および自己フィレット化が生じうる降伏応力がより正確に予測されることを見い出した。]
[0008] 自動流動性および自己フィレット化を推進する力は、主に接着剤ペーストとダイの間のエネルギー相互作用に由来する。これらの推進力が接着剤の降伏応力よりも小さい場合には、自動流動性および自己フィレット化は起きない。これらの推進力は、半導体パッケージの設計によって決まり、この設計はダイ厚さ、結合ラインの厚さ、接着剤ペーストの密度、ダイおよび基体の表面エネルギー、ならびに接着剤、ダイ、および基体の界面エネルギーのようなパラメータに影響を与える。最近のパッケージの設計では、典型的な推進力値は約10Paであり;すなわち、ダイ取付け接着剤の降伏応力が10Paより小さい場合には、接着剤ペーストは自動流動する。降伏応力が小さすぎて、接着剤ペーストとダイの間のエネルギー相互作用に耐えられない場合には、オーバーフローが起こり、接着剤は自己フィレットになるが、ダイの周辺では自己−フィレットではない。このことは、典型的には、降伏応力が約1.8Pa未満である場合に起きる。]
[0009] 充填樹脂系に対しては、降伏応力は、フィラー粒子と樹脂の間の相互作用の性質によって決まりうる。従って、上のレオロジーに合い、適当な降伏応力を有する組成物を考案するためには、鍵となる成分はフィラーである。典型的には、同じフィラー充填量でより小さい粒径フィラーは、より大きな粒径フィラーよりもより高い降伏応力値を与え、より高いフィラー充填量はより高い降伏応力を与える。]
[0010] 自動流動性および自己フィレット化は、1.8Paから10Paの範囲内で降伏応力を得るのに有効な、組成物で使用されるフィラーの量、大きさ、および形状の適当な選択によって達成される。フィラーの形状は、粒子またはフレークまたはこれらの組合せであってもよい。このフィラーは、ナノサイズから数mmの範囲にあるどんな大きさであってもよい。フィラーの量は、自動流動性および自己フィレット化にするのに有効な範囲内の降伏応力を提供するために変化する。本明細書での開示に関して、正確なフィラー濃度を決定するための実験は、過度の実験ではなく、当業者の専門知識の範囲内である。]
[0011] 例示的な非伝導性フィラーとしては、シリカ(ヒュームドシリカおよび他の型のシリカも含めて)、シリコンカーバイド、窒化ホウ素、ダイヤモンド、アルミナ、アルミニウムヒドロキシド、バーミキュライト、雲母、珪灰石、炭酸カルシウム、チタニア、砂、ガラス、バリウム硫酸塩、ジルコニウム、カーボンブラック、有機フィラー、および例えば、テトラフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、塩化ビニルのようなハロゲン化エチレンポリマー、およびこれらの組合せが挙げられる。]
[0012] 1つの実施形態では、前記フィラーは非伝導性であり、特にシリカフィラーである。ヒュームドシリカは、球形シリカよりもはるかに高い降伏応力を示す。様々な実施形態では、球形シリカおよびヒュームドシリカの組合せが使用され、レオロジーを所望の降伏応力範囲に調節するのに有効な方法である。]
[0013] 例示的な電気または熱伝導性フィラーとしては、カーボンブラックおよびグラファイト;金、銀、銅、白金、パラジウム、ニッケル、アルミニウム、およびこれらの相互のまたは他の金属との合金、他の金属合金、および金属で覆われた粒子;金属で覆われたガラス、有機ポリマー、またはシリカ球など、および特に、金、銀、銅、白金、パラジウム、ニッケル、アルミニウム、およびこれらの相互の合金で覆われたものが挙げられる。]
[0014] 適した樹脂は、熱硬化性または熱可塑性ポリマーである。様々な実施形態では、これらのポリマーは、エポキシ、マレイミド(ビスマレイミドを含む)、アクリレートおよびメタクリレート、およびシアネートエステル、ビニルエーテル、チオール−エン、芳香族環に結合し、この芳香族環中の不飽和と共役している炭素と炭素の二重結合を含む樹脂(例えば、シンナミルおよびスチレン系出発化合物から誘導される化合物)、フマル酸エステルおよびマレイン酸エステルからなる群より選択される。様々な他の実施形態では、これらのポリマーとしては、ポリアミド、フェノキシ化合物、ベンゾキサジン、ポリベンゾキサジン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、シリコーン化オレフィン、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ(塩化ビニル)、ポリイソブチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ(ビニルアセテート)、ポリ(2−ビニルピリジン)、シス−1,4−ポリイソプレン、3,4−ポリクロロプレン、ビニルコポリマー、ポリ(エチレンオキシド)、ポリ(エチレングリコール)、ポリホルムアルデヒド、ポリアセトアルデヒド、ポリ(β−プロピオラクトン)、ポリ(10−デカノエート)、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリカプロラクタム、ポリ(11−ウンデカノアミド)、ポリ(m−フェニレン−テレフタルアミド)、ポリ(テトラメチレン−m−ベンゼンスルホンアミド)、ポリエステルポリアリーレート、ポリ(フェニレンオキシド)、ポリ(フェニレンスルフィド)、ポリ(スルホン)、ポリエーテルケトン、ポリエーテルイミド、フッ素化ポリイミド、ポリイミドシロキサン、ポリ−イソインドロ−キナゾリンジオン、ポリチオエーテルイミド、ポリ−フェニル−キノキサリン、ポリキノキサロン、イミド−アリールエーテルフェニルキノキサリンコポリマー、ポリキノキサリン、ポリベンズイミダゾール、ポリベンゾキサゾール、ポリノルボルネン、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリシラン、パリレン、ベンゾシクロブテン、ヒドロキシル−(ベンズオキサゾール)コポリマー、およびポリ(シルアリーレンシロキサン)が挙げられる。]
[0015] 適したエポキシ樹脂としては、ビスフェノール、ナフタレン、および脂肪族系のエポキシ樹脂が挙げられる。市販品で入手できる材料としては、大日本インキ化学工業株式会社から入手できるビスフェノール系エポキシ樹脂(Epiclon 830LVP、830CRP、835LV、850CRP);大日本インキ化学工業株式会社から入手できるナフタレン系エポキシ(Epiclon HP4032);Ciba Specialty Chemicalsから入手できる脂肪族エポキシ樹脂(Araldite CY179、184、192、175、179)、Dow Corporationから入手できる(Epoxy 1234、249、206)、およびダイセル化学工業株式会社から入手できる(EHPE−3150)が挙げられる。他の適したエポキシ樹脂としては、脂環式エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、エポキシノボラック樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、およびジシクロペンタジエンフェノール型エポキシ樹脂が挙げられる。]
[0016] 適したマレイミド樹脂としては、一般構造:]
[0017] を有するものが挙げられ、構造中、nは、1から3であり、X1は、脂肪族または芳香族基である。例示的なX1構成要素としては、ポリ(ブタジエン)、ポリ(カーボネート)、ポリ(ウレタン)、ポリ(エーテル)、ポリ(エステル)、単純な炭化水素、および、官能基、例えば、カルボニル、カルボキシル、アミド、カルバメート、尿素、エステル、またはエーテルを含有する単純な炭化水素が挙げられる。これらの系の樹脂は、市販品が入手可能であり、例えば、大日本インキ化学工業株式会社から得ることができる。]
[0018] さらに適したマレイミド樹脂としては、これらに限定されるものではないが、固体状芳香族ビスマレイミド(BMI)樹脂、特に構造:]
[0019] を有するものが挙げられ、構造中、Qは、芳香族基である。芳香族Qブリッジ基を有するビスマレイミド樹脂は、市販品が入手可能であり、例えば、Sartomer(USA)またはHOS−Technic GmbH(Austria)から得ることができる。]
[0020] 他の適したマレイミド樹脂としては、]
[0021] [ここで、C36は、炭素原子36個の直鎖または分岐炭化水素鎖(環状部分が存在するかまたは存在しない)を表す];]
[0022] ]
[0023] ]
[0024] が挙げられる。]
[0025] 適したアクリレートおよびメタクリレート樹脂としては、一般構造:]
[0026] を有するものが挙げられ、構造中、nは、1から6であり、R1は、−Hまたは−CH3であり、X2は、芳香族または脂肪族基である。例示的なX2構成要素としては、ポリ(ブタジエン)、ポリ(カーボネート)、ポリ(ウレタン)、ポリ(エーテル)、ポリ(エステル)、単純な炭化水素、および、官能基、例えば、カルボニル、カルボキシル、アミド、カルバメート、尿素、エステル、またはエーテルを含有する単純な炭化水素である。市販品で入手可能な材料としては、共栄社化学株式会社から入手できる、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)−アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メタ)アクリレート、シクロへキシル(メタ)−アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ペルフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ノニルフェノールポリプロポキシレート(メタ)アクリレート、およびポリペントキシレート・テトラヒドロフルフリルアクリレート;Sartomer Company,Incから入手できるポリブタジエンウレタンジメタクリレート(CN302、NTX6513)およびポリブタジエンジメタクリレート(CN301、NTX6039、PRO6270);根上化学工業株式会社から入手できるポリカーボネートウレタンジアクリレート(ArtResin UN9200A);Radcure Specialities社から入手できるアクリレート化脂肪族ウレタンオリゴマー(Ebecryl 230、264、265、270、284、4830、4833、4834、4835、4866、4881、4883、8402、8800−20R、8803、8804);Radcure Specialities社から入手できるポリエステルアクリレートオリゴマー(Ebecryl 657、770、810、830、1657、1810、1830);およびSartomer Company社から入手できるエポキシアクリレート樹脂(CN104、111、112、115、116、117、118、119、120、124、136)が挙げられる。1つの実施形態では、アクリレート樹脂は、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、アクリレート官能基を有するポリ(ブタジエン)およびメタクリレート官能基を有するポリ(ブタジエン)からなる群より選択される。]
[0027] 市販品で入手可能なシアネートエステル材料としては;HuntsmanLLCから入手できるAroCy L−10、AroCy XU366、AroCy XU371、AroCy XU378、XU71787.02L、およびXU71787.07L;Lonza Group Limitedから入手できるPrimaset PT30、Primaset PT30 S75、Primaset PT60、Primaset PT60S、Primaset BADCY、Primaset DA230S、Primaset MethylCy、およびPrimasetLECY;Oakwood Products社から入手できる、2−アリルフェノールシアネートエステル、4−メトキシフェノールシアネートエステル、2,2−ビス(4−シアナトフェノール)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、ビスフェノールAシアネートエステル、ジアリルビスフェノールAシアネートエステル、4−フェニルフェノールシアネートエステル、1,1,1−トリス(4−シアナトフェニル)エタン、4−クミルフェノールシアネートエステル、1,1−ビス(4−シアナト−フェニル)エタン、2,2,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロ−オクタンジオールジシアネートエステル、および4,4’−ビスフェノールシアネートエステルが挙げられる。]
[0028] 適したビニルエーテル樹脂は、ビニルエーテル官能基を含有する任意のものであり、ポリ(ブタジエン)、ポリ(カーボネート)、ポリ(ウレタン)、ポリ(エーテル)、ポリ(エステル)、単純な炭化水素、および官能基、例えば、カルボニル、カルボキシル、アミド、カルバメート、尿素、エステル、またはエーテルを含有する単純な炭化水素が挙げられる。市販品で入手可能な樹脂としては、International Speciality Products(ISP)から入手できる、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、シクロへキシルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、およびブタンジオールジビニルエーテル;Sigma−Aldrich社から入手できる、Vectomer 4010、4020、4030、4040、4051、4210、4220、4230、4060、5015が挙げられる。]
[0029] 熱硬化性または熱可塑性ポリマー反応体に対する硬化剤は、フリーラジカル開始剤またはイオン性開始剤(カチオン性またはアニオン性のいずれか)のいずれかであってもよく、ラジカルまたはイオン性硬化樹脂のどちらが選ばれるかによって決まる。この硬化剤は、有効な量で存在することができる。フリーラジカル硬化剤に対しては、有効な量は、典型的には有機化合物(あらゆるフィラーを含んで)の0.1から10重量%であり、しかし、30重量%まで高くてもよい。イオン性硬化剤または開始剤に対しては、有効な量は、典型的には有機化合物(あらゆるフィラーを含んで)の0.1から10重量%であり、しかし、30重量%まで高くてもよい。硬化剤の例としては、イミダゾール、第3級アミン、有機金属塩、アミン塩および変性イミダゾール化合物、無機金属塩、フェノール、酸無水物、および他のそのような化合物が挙げられる。]
[0030] ある場合には、1種類を超える型の硬化、例えば、カチオン性開始およびフリーラジカル開始の両方を好ましく採用することができ、この場合、フリーラジカル硬化およびイオン性硬化樹脂が共に組成物で使用されてもよい。そのような組成物では、硬化プロセを、例えば、UV照射を使用するカチオン性開始によって開始させ、後のプロセスステップで加熱によるフリーラジカル開始によって完結させると考えられる。]
[0031] ある系では、硬化剤に加えて、硬化促進剤は硬化速度を最適化するために使用されてもよい。硬化促進剤としては、これらに限定されるものではないが、金属ナフテネート、金属アセチルアセトネート(キレート)、金属オクトエート、金属アセテート、金属ハライド、金属イミダゾール錯体、金属アミン錯体、トリフェニルホスフィン、アルキル−置換イミダゾール、イミダゾリウム塩、およびオニウムボレートが挙げられる。]
[0032] 各実施例において、樹脂および硬化剤(hardener){Resin and Hardener(RH)}を含む配合物を製造した。ここで硬化剤(hardener)は硬化剤(curing agent)である。次いで配合物にフィラーを様々な充填濃度で充填した。各配合物の粘度に関しては、ブルックフィールド粘度計でCP51スピンドルを使用して1分当たり5回転(5RPM)で、および降伏応力に関しては、TA社のレオメータAR 2000exを使用して試験した。チクソ指数を、(0.5RPMでの粘度/5RPMでの粘度)の比を測定することで決定した。本明細書の上記手順を使って降伏応力を測定した。また、各配合物の自動流動性および自己フィレット化に関しては、試験媒体としてのスライドガラス上で、10mm×10mm、厚さ0.175mmのガラスダイを使用して試験した。このダイ取付けを手作業で行なった。最近の工業目的に対して、長さが0.15mmより大きいフィレットはオーバーフローであると考えられる。一部の試料では、1.8Paより低い降伏応力でフィレットが生じたが、これらは長さが0.15mmより大きかった。]
[0033] 実施例1:アクリレート樹脂およびフィラー充填効果
本実施例では、アクリレート樹脂、硬化剤、およびシリカフィラーを含む組成物について、フィラー充填濃度およびフィラーの型による効果を試験した。使用した材料および量の識別、および試験結果を表に開示する。]
[0034] ]
[0035] ]
[0036] 実施例2:ビスマレイミド樹脂およびフィラーの型および比の効果
本実施例では、ビスマレイミド樹脂、硬化剤、およびシリカフィラーを含む組成物について、フィラー充填濃度およびフィラーの型による効果を試験した。使用した材料および量の識別、および試験結果を表に開示する。]
[0037] ]
[0038] ビスマレイミド1は構造:]
[0039] を有し、ここでC36は、炭素原子36個の直鎖または分岐炭化水素鎖(環状部分が存在するかまたは存在しない)を表す。]
[0040] ]
[0041] 実施例3:エポキシ樹脂およびフィラー充填効果
本実施例では、エポキシ樹脂、硬化剤、およびシリカフィラーを含む組成物について、フィラー充填濃度およびフィラーの型による効果を試験した。使用した材料および量の識別、および試験結果を表に開示する。]
[0042] ]
[0043] ]
[0044] 実施例4:銀フィラー
本実施例では、シリカと同様の降伏応力効果を有するフィラーとして銀を使用した。]
[0045] ]
[0046] 実施例5:ダイボンダによる自己フィレット化材料評価
最近使用される典型的なダイとしては、これらに限定されるものではないが、ガラス、保護層(例えば、窒化ホウ素、ポリイミド)を有するかまたは有しないシリコン;最近使用される典型的な基体としては、これらに限定されるものではないが、ガラスダイ、シリコンダイ、BGA、A42、Cu、Ag、およびPPFが挙げられる。これらの材料は、当業者には公知である。本実施例では、実施例1、2、および3からの試料は、基体としてPBGAを有する厚さ0.1mmで10×10mmのシリコンダイ、および変性スノースター(snowstar)分配パターンを用いて、市販ダイボンダ、Swissline 9022(AlphaSEMから)によって評価した。下記の表に提示するこれらの結果は、ガラスダイおよびスライドガラス基体を使用した手作業のダイ取付けで得られる結果と一致する。]
実施例

[0047] ]
权利要求:

請求項1
樹脂およびフィラーを含む組成物であって、前記組成物が1.8Paから10Paの範囲内の降伏応力を有し、それにより25℃で自動的に流動し、フィレットを形成することを特徴とする、組成物。
請求項2
前記フィラーが、シリカ、ヒュームドシリカ、シリコンカーバイド、窒化ホウ素、ダイヤモンド、アルミナ、アルミニウムヒドロキシド、バーミキュライト、雲母、珪灰石、炭酸カルシウム、チタニア、砂、ガラス、バリウム硫酸塩、ジルコニウム、カーボンブラック、有機フィラー、テトラフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、塩化ビニル、およびこれらの組合せからなる群より選択される、請求項1に記載の組成物。
請求項3
前記フィラーが、シリカおよびヒュームドシリカからなる群より選択される、請求項1に記載の組成物。
請求項4
前記フィラーが、カーボンブラック、グラファイト;金、銀、銅、白金、パラジウム、ニッケル、アルミニウム、金属合金、金属で覆われたガラス、金属で覆われた有機ポリマー、金属で覆われたシリカ、およびこれらの組合せからなる群より選択される、請求項1に記載の組成物。
請求項5
前記樹脂が、エポキシ、マレイミド、ビスマレイミド、アクリレート、メタクリレート、シアネートエステル、ビニルエーテル、チオール−エン、芳香族環に結合され、芳香族環の不飽和と共役されている炭素と炭素の二重結合を有する樹脂(例えば、シンナミルおよびスチレン系出発化合物から誘導された化合物)、フマル酸エステル、マレイン酸エステル、ポリアミド、フェノキシ化合物、ベンゾキサジン、ポリベンゾキサジン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、シリコーン化オレフィン、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ(塩化ビニル)、ポリイソブチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ(ビニルアセテート)、ポリ(2−ビニルピリジン)、シス−1,4−ポリイソプレン、3,4−ポリクロロプレン、ビニルコポリマー、ポリ(エチレンオキシド)、ポリ(エチレングリコール)、ポリホルムアルデヒド、ポリアセトアルデヒド、ポリ(β−プロピオラクトン)、ポリ(10−デカノエート)、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリカプロラクタム、ポリ(11−ウンデカノアミド)、ポリ(m−フェニレン−テレフタルアミド)、ポリ(テトラメチレン−m−ベンゼンスルホンアミド)、ポリエステルポリアリーレート、ポリ(フェニレンオキシド)、ポリ(フェニレンスルフィド)、ポリ(スルホン)、ポリエーテルケトン、ポリエーテルイミド、フッ素化ポリイミド、ポリイミドシロキサン、ポリ−イソインドロ−キナゾリンジオン、ポリチオエーテルイミド、ポリ−フェニル−キノキサリン、ポリキノキサロン、イミド−アリールエーテルフェニルキノキサリンコポリマー、ポリキノキサリン、ポリベンズイミダゾール、ポリベンゾキサゾール、ポリノルボルネン、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリシラン、パリレン、ベンゾシクロブテン、ヒドロキシル−(ベンズオキサゾール)コポリマー、ポリ(シルアリーレンシロキサン)、およびこれらの組合せからなる群より選択される、請求項1に記載の組成物。
請求項6
前記樹脂が、エポキシ、マレイミド、ビスマレイミド、アクリレート、メタクリレート、シアネートエステル、ビニルエーテル、チオール−エン、芳香族環に結合され、芳香族環の不飽和と共役されている炭素と炭素の二重結合を有する樹脂(例えば、シンナミルおよびスチレン系出発化合物から誘導された化合物)、フマル酸エステル、マレイン酸エステル、およびこれらの組合せからなる群より選択される、請求項5に記載の組成物。
請求項7
前記樹脂が、エポキシ、マレイミド、ビスマレイミド、アクリレート、メタクリレート、およびこれらの組合せからなる群より選択される、請求項6に記載の組成物。
类似技术:
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